さらに、潘氏が米ハーバード大に留学していた1980年代に米国に亡命していた金大中元大統領の動向を当局に報告していたことにも言及。「魂なき外交公務員」と一刀両断している。
保守系の中央日報(日本語電子版)も5月31日、「あえて政治的な縁でいえば、潘事務総長は盧武鉉大統領時代に外相を務めた後、国連事務総長に選出されたため、共に民主党に根を持つ」と指摘した。
ニューヨークの国連本部では、どの加盟国の政府からも等距離で中立であることが求められる事務総長の政治的な言動を疑問視する声が広がり、定例のブリーフィングでも度々取り上げられている。
海外の見方も冷ややかだ。英紙テレグラフ(電子版)は、潘氏が「国連史上最悪の事務総長との烙印を(らくいん)押されている」としたうえで、「韓国の大方の人にとっては、国連での彼の業績といったものは重要なことではなく、事務総長に選ばれたという事実だけで彼を成功した人物と考えている」との韓国人元外交官の見解を掲載した。