「これまでと同じ銘柄を吸い続けることに負担を感じた喫煙者が、安い旧3級品に切り替えているわけです。喫煙をやめる一歩寸前のところまで来ている」とし、増税をしても税収が上がらないだろうと指摘する。
日本たばこ産業(JT)は旧3級品の「わかば」「エコー」「ウルマ」「バイオレット」「しんせい」「ゴールデンバット」の6銘柄について、たばこ税の増税に伴って30~60円の値上げを申請しており、認可されれば4月1日から改定する。値上げによる税収への影響が注目される。
一方、インターネットの掲示板などでは、軽減税率の穴埋めとして「パチンコ税」創設を求める声も上がった。「異論はあると思うが、パチンコは庶民の楽しみというか息抜きですよね」と須田氏。「一日に何万円をつぎ込み、仕事もせずにのめりこんでしまう人もいるが、働くモチベーションを上げたり、ガス抜きの役割もあるのだろう」と利用者を擁護する。
「人間はギャンブルをやりたがる動物です。仕事のモチベーションを維持するための経費みたいな存在ではないか」とも。公営ギャンブルもあるが、会社帰りにちょっと息抜きに利用できるほど気軽なものではない。「既に所得税、住民税を取られているわけです。残ったお金でガス抜きをしているのにそこに税金を課すということは、ある意味で二重課税の側面もあるのでは」と疑問を呈した。
須田氏は「軽減税率が導入されるのは『税制は公平・公正でなければならない』という大義名分があるからです。ならば、たばこ税を引き上げ、パチンコ税を創設するなら喫煙者や利用者にメリットがなければおかしい」と述べる。「懲罰的な税金は公平・公正からはかけ離れた真逆のところにある」と指摘し、「懲罰的税制をするなら、たばこなりパチンコなりを禁止にすればいい」とまで提案した。