「たばこ増税」東京五輪が後押し 文科省、健康増進へ税制改正で初要望 (2/4ページ)

2015.10.12 08:17

2020年東京五輪・パラリンピック開催を控え、受動喫煙対策が課題となっている

2020年東京五輪・パラリンピック開催を控え、受動喫煙対策が課題となっている【拡大】

 実は、国際オリンピック委員会(IOC)は10年、世界保健機関(WHO)と「たばこのないオリンピック」推進で合意。08年北京大会以降、五輪開催地の公共施設、飲食店では禁煙とする法律などの規制が実施され、違反者には罰則も設けられるという慣例が定着している。

 一方、国内の環境整備は進んでいない。02年に制定された健康増進法には罰則規定がなく、受動喫煙対策は努力義務にとどまる。また、罰則付きの条例の是非を議論してきた東京都の検討会が5月にまとめた提言でも、受動喫煙防止の条例制定の必要性に踏み込まず、「(条例より)法律での規制を働きかける」として、国に対策を丸投げした格好となっている。このままでは、東京五輪で「たばこのない五輪」が途切れるのは必至だ。

 そんな中で突如、ぶちあげたたばこ税強化の狙いについて、文科省は「スポーツによる健康増進を図るにあたり、たばこの消費抑制が基盤となる」と強調する。実際、文科、厚労の両省が期待する「増税による消費抑制」は一定の効果が見込まれる。

10年10月のたばこ増税を受け、11年度のたばこ販売本数は…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。