下落率大きい秋田
大都市の地価上昇は地方都市にも及ぶ。3月に延伸開業した北陸新幹線の効果が顕著だったのは金沢市。JR金沢駅近くの住宅地は上昇率が全国1位の16.8%。周辺の商業地も2地点で上昇率が20%を超え、石川県全体でも商業地は前年比横ばいとなり、23年ぶりに下落を脱した。
地方圏の地価上昇について、平山重雄・都市未来総合研究所常務執行役員は「東京の地価が高くなり、投資利回りが低下したことで、資金が地方に向かう傾向が急激に強まった」と分析している。
札幌、仙台、広島、福岡の地方中枢都市では地価上昇地点が72%に上り、住宅地、商業地の上昇率はいずれも三大都市圏を上回った。
しかし、地方圏全体では下落傾向が続き、中枢都市とそれ以外の地域の格差は年々広がっている。