【ソウル=名村隆寛】韓国の朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領は27日、中南米歴訪から帰国し、裏金疑惑のため辞意を表明していた李(イ)完(ワン)九(グ)首相の辞表を受理した。李氏は同日、正式に辞任した。
李氏は、横領疑惑で自殺した与党セヌリ党前議員の成(ソン)完(ワン)鍾(ジョン)京南企業前会長から、2013年4月の国会議員補選で3000万ウォン(約330万円)を受け取った疑惑がもたれている。
疑惑を否定していた李氏だが、世論が悪化し国政運営は混乱。李氏は朴大統領の外遊中の20日に辞意を表明し、首相業務からは外れていた。
一方、朴大統領は帰国後の健康診断の結果、慢性疲労による胃けいれんと、いん頭炎の症状がみられた。非常によくない健康状態で、1、2日の絶対安静が必要という。28日の閣議にも出席は見込めず、崔(チェ)●(=日の下に火)(ギョン)煥(ファン)経済副首相兼企画財政相が閣議を主宰するという。