韓国で激増する中国人観光客　いずれ人口の５分の１に到達…制御できるか？ (4/4ページ)

　朝鮮日報によると、中国の不動産開発大手が済州島での総合病院の建設を申請。美容整形外科や皮膚科のほか、健康診断もできる施設で、１７年２月の開業を目指している。

　ただ韓国政府は昨年９月、中国の別の団体から申請された病院設立の届けを「投資者の適格性や急患診療体制に問題がある」として認めなかった例もあり、医療機関としての要件をきちんと整えているか検証が課題だ。

　韓国の暮らしの中には、中国の存在感は増すばかり。同紙は、中国人留学生だけを対象にした韓国史の講義が行われるなど最近の中国人留学生の増加ぶりを伝えた。大学によっては、中国人留学生だけの講座が１５科目も持つところさえある。

　大学関係者の声として、「中国人留学生は韓国語がまともにできないうえ、単位がとれず卒業できないケースがでているため、中国人に限った講義を開いた」と説明。一方で、韓国人学生からは、人数制限で受講できない講義があるのに、中国人留学生対象の特別講義を受けられるのは「逆差別」との声もあがっている。

　今後も積極的に中国から人と金を呼び込み経済成長の糧としようとする韓国。中国パワーに押し切られないようコントロールできるのか。