高速料金見直し、ETC高度化が鍵 段階的にフレキシブル制度を導入 (2/3ページ)

2015.3.2 06:29

外環道の東名ジャンクション(仮称)予定地。シールドトンネルの立坑工事が急ピッチで進んでいる=2月28日、東京都世田谷区

外環道の東名ジャンクション(仮称)予定地。シールドトンネルの立坑工事が急ピッチで進んでいる=2月28日、東京都世田谷区【拡大】

 こうした柔軟な通行料金を実現する鍵を握るのがETC(自動料金収受システム)だ。第1段階の同一料金では現金払いでも問題はないが、第2段階で格差を設けた場合、A経路とB経路のどちらを利用したかは、道路に設置したETCアンテナでチェックして同一料金から割り引く仕組みを想定している。

 現在、ETCの普及率は自動車保有台数約8000万台に対して半分の約4000万台。高速道路での利用率は88%(12年調べ)で、第2段階への移行は十分に可能だろう。

 第3段階への移行は09年に導入を開始したETC2.0(運転支援システム)への対応がポイントになる。すでにETC2.0対応車載器を搭載した自動車から位置情報、走行履歴、運転履歴などの情報を収集できる装置を全国の高速道路に約1600カ所設置済みだ。ここで収集した渋滞情報などに基づいて通行料金を変更し、経路を変更した自動車の料金を割り引く。

ETC2.0車載器を装備した自動車はまだ50万台

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