大韓航空騒動 航空保安法違反容疑などで前副社長ら逮捕

2014.12.31 00:20

ソウル西部地裁に出頭した大韓航空の趙顕娥前副社長(中央)=30日(共同)

ソウル西部地裁に出頭した大韓航空の趙顕娥前副社長(中央)=30日(共同)【拡大】

  • ソウル西部地裁に出頭した大韓航空の趙顕娥前副社長=30日(共同)
  • 航空保安法違反などの疑いで逮捕され、拘置所に向かう大韓航空の趙顕娥前副社長(中央)=30日、ソウル西部地検(共同)

 【ソウル=名村隆寛】大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョナ)前副社長(40)が、自社機内で客室乗務員のナッツの出し方に怒り、離陸直前の旅客機から責任者を降ろした事件で、ソウル西部地検は30日深夜、航空保安法違反などの疑いで趙顕娥容疑者と同社客室乗務本部の常務(57)を逮捕した。

 趙容疑者は今月5日、ニューヨークの空港で、権限がないのに旅客機を引き返させ危険な状況にしたとして、航空保安法違反(航空機航路変更)や業務妨害などの容疑で逮捕された。

 また常務は問題発覚直後から、同社社員に対し、当初の状況報告の電子メールを削除するよう指示し、国土交通省の調べには「趙氏の機内での対応に問題はなかった」と虚偽の供述をするよう強要。組織的妨害による証拠隠滅の疑いで逮捕された。

 趙容疑者と常務は30日、逮捕状発布の審査を受けるため、ソウル西部地裁に出頭。同地裁は同日深夜、検察が請求していた逮捕状を発付した。

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