インドの自動車販売は祭事期間(9~10月)の売り上げが期待外れに終わった。同国の自動車メーカーは、同期間の販売台数について前年同期比で2桁増を見込んでいたが、おおむね昨年同期と同等以下となった。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。
同国の自動車市場は2年にわたり販売不振が続いていたが、今年5月以降は4カ月連続で前年実績を上回り、回復期待が高まっていた。その矢先に売り上げ増が見込める同期間の販売が不振となり、メーカー各社は大きく落胆している。
同国自動車最大手の地場マルチ・スズキの10月販売台数は前年同月比1%増の9万7069台だった。同社によると、10月は休日が多かったことに加え、州選挙により営業日が19日間となり、昨年の24日間より少なかったことも影響したとしている。同社のバルガバ会長は、祭事期間の販売低迷により今年度(14年4月~15年3月)の販売台数は当初予測を下回るとの見解を示した。