サムスン、現代自抜きの指標作成へ
9日付の朝鮮日報によると、韓国政府はサムスンと現代自を除外した経済指標を発表する準備を進めているという。経済の実態を正確に反映させるのが狙いで、記事中で企画財政部の関係者は「韓国経済はサムスンと現代自に過度に依存し、統計がゆがめられる錯視現象が起きているとの指摘がある。
政府としてもそれがどの程度かを確認する必要があると考えた」と述べた、としている。
最近、韓国ではこの「錯視現象」という言葉が頻繁に使われている。実際はサムスンの業績にもかかわらず、経済全体が好調と錯覚してしまうもので、危機感を募らせる関係者は少なくない。
実際、朝鮮日報が資本市場研究院の調べとして、昨年1~9月の韓国の輸出総額は2・7%伸びたが、サムスンの輸出を除くと、3・6%の減少だった、と報道。まさにサムスンを除けば、輸出大国の地位は揺らぎ、サムスンがつまずけば、韓国がつまずくという構図だ。