シンガポールやタイ、インドネシアにはすでに日系の大手人材紹介会社があるが、当時、ベトナムには、まだ進出していなかった。その隙間を狙った。
もともと、大学時代から起業を目指していたという安倉氏。中小企業支援事業を行う企業に就職したが、起業の夢は捨てがたく、3年で退社。ベトナムで出版社を経営する日本人の知り合いを頼って単身でベトナム入り。1年間、出版社で地元の成長企業数百社を回って営業を行ったこともベトナムで起業する自信につながった。
「求人メディアをITに特化することで、質とスピードが確保できた。人材紹介にこだわらず、やれる事業は何でもやっていく」という安倉氏。いずれ、日本への逆進出も計画しているといい、ベトナム発の日系ベンチャーは意気軒昂だ。