20年東京五輪の招致プランでもレガシー計画は検討されている。ただ、現時点では競技場の後利用にとどまり、周辺開発やインフラ整備と連携して将来の都市開発と結びつけるロンドンのようなレガシー計画の策定はこれからだ。
「成熟社会を迎える東京では、スポーツや文化がますます重要になる。オリンピックを機に国民のスポーツ熱も高まり、東京のまちづくりを議論するチャンスだ」(青山教授)。
12月には東京都が新たな中長期計画を公表する予定だ。2020年以降を見据えた国際都市・東京のまちづくりをどう進めるのか。議論はまだ始まったばかりだ。
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2020年、さらにその先へ。東京は国際都市として位置付けを確実なものにできるのか。動き出したさまざまなプロジェクトを検証し、東京の将来像を浮き彫りにする。(随時掲載)
●=にんべんに分の刀を月に