中国は領有権を主張する尖閣諸島(沖縄県石垣市)を「日本が盗み取った」と外相が国連で演説。昨年の反日デモでは、トウ小平が熱心に工場誘致を図った松下電器(現パナソニック)の工場までを狙って襲撃した。
一方で、中国市場に深く入り込んだ英製薬大手グラクソ・スミスクラインや、米ケンタッキー・フライド・チキン、アップル、スターバックスなどを、予想外の問題で続々とやり玉に挙げて欧米に揺さぶりをかける。
中国が主人公の10回連続ドラマはまだ7回目くらいか。「韜光養晦」「有所作為」を胸に秘め、「倍返し」を固く誓う。ただ、私怨が起点とはいえ正義を貫いた半沢直樹とは異なり、なりふり構わぬ国際ルール無視の独善的な論法でキバをむき始めた中国が、最終回に日本や欧州勢などを力尽くで土下座させることは果たして可能なのか。