半沢直樹から見た銀行の社内ルールは、中国から見た国際社会のルールといえる。銀行の取締役会に説明役として出席を許された本店営業部次長の半沢直樹が、どんな事情にせよ、私怨から常務を取締役会で土下座にまで追い込むことは、企業ルールではまずありえない。
そこがテレビドラマの面白いところなのだろうが、中国はまさにいま、チャイナマネーをバックに、国際社会のルールを無視して外国に「倍返し」を挑もうとしているように見える。
半沢直樹の銀行入社は、中国なら2001年12月の世界貿易機関(WTO)加盟にあたるだろうか。国際社会のルールを守ると約束しての加盟だった。