続けて「これから映画館の数は激減し、生き残れるのは多くの魅力を持つ大規模な映画館だけになる」と明言するとともに「(爆発的に普及する)ホームシアターと差別化を図るためにも、映画ビジネスは高級路線を取らざるを得なくなり、映画鑑賞という行為が高級化する。映画のチケット代金は50ドル~100ドル(約4700円~約9500円)、あるいは150ドル(約1万4000円)に値上がりし、ニューヨークのブロードウェー・ミュージカルやアメリカン・フットボールの試合を楽しむような感じになるだろう。そして、ブロードウェー・ミュージカルと同じように、同じ映画が1年を通じて公開されるようになる」と衝撃的な予想を披露しました。
何だかお先真っ暗な話ですが、2人の予言は多分、的中すると思います。ルーカス監督は記者がロサンゼルス勤務時代の2005年にも、サンフランシスコで開かれたある業界人向けの会合で「これからの映画はDVDの爆発的な普及を受け、自宅のテレビで鑑賞する人々のニーズに答えるため、映画館のスクリーンではなくテレビやパソコンのような小画面で鑑賞されることを想定した作品作りにシフトする」と発言し、物議を醸しました。そして現在、状況はそうなっています。映画を映画館の大画面で見る必然性がどんどん失われています。