行き過ぎたハリウッド商業主義 スピルバーグ&ルーカスの“爆弾発言”で物議 (3/6ページ)

2013.6.23 18:00

今年の第66回カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めたスティーブン・スピルバーグ監督=2013年5月19日(AP)

今年の第66回カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めたスティーブン・スピルバーグ監督=2013年5月19日(AP)【拡大】

  • テレビアニメシリーズ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」で自身初となるエミー賞を受賞したジョージ・ルーカス監督=2013年6月16日(AP)

 USCの映画芸術学部は、映画学など映画に関する事柄を包括的に指導する全米最古の学部で知られ、ルーカス監督のほか、「アポロ13」(95年)のロン・ハワード監督(59)や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ(85年~90年)のロバート・ゼメキス監督(61)、「遊星からの物体X」(82年)のジョン・カーペンター監督(65)ら、ハリウッドを支える大監督や映画人を数多く輩出していることで世界的に知られています。

 2人はそのイベントに、米経済ニュース専門局CNBCの人気女性キャスター、ジュリア・ブーアステインさん、米大手ネット企業、マイクロソフト社の双方向エンターテインメントビジネス部門の責任者、ドン・マトリック氏とともに登場しました。

 2人はまず会場を埋めたUSCの学生たちに「(ハリウッドの)映画業界がいま、かつてない大変革期を迎えていることをわれわれは悟った」と明言。

 続いてスピルバーグ監督が「私が映画を製作し始めた頃は…」と話し始め「私の作品群は、(米の)映画館で1年間上映されていたんですよ。『E.T.』(82年)は1年4カ月間も上映されていたんです。(今から考えると)驚くべき状況でしたよ」と振り返り、いかにハリウッドのビジネス手法が変貌したかを訴えました。

「今のハリウッドは若い作り手たちの(斬新な)アイデアを亜流扱いしている」

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