4Gはデータ通信需要の高まりを予測した国際電気通信連合(ITU)が2000年頃から、世界的な標準規格としての導入を模索。LTEアドバンストと「ワイヤレスマン-アドバンスト」の2方式を12年1月に承認し、15年をめどに導入する方向で世界各国が検討、準備を進める。
通信に使う電波は周波数や帯域が高くて広いほど、伝送できる情報量が大きくなる。4Gの周波数は3.4~3.6ギガヘルツ帯を使う予定で、現行の3Gの800メガヘルツや3.9Gの2ギガヘルツよりも高い。
帯域も現行の20メガヘルツ幅から100メガヘルツ幅に広げることで、ブロードバンド(高速大容量)化を図る。データ通信量は今後も加速度的に伸び続けるとみられるだけに、ブロードバンド化は「時代の必然」(総務省幹部)といえそうだ。