携帯電話各社が採用しているLTEを高速化したアドバンストは、理論上の最大速度(受信時)は毎秒3ギガビットで、LTEの毎秒300メガ(メガは100万)ビットよりも10倍速い。
基地局の現実的な整備状況や携帯端末のアンテナ数などを考慮した場合でも、光ファイバー並みの毎秒1ギガビットは可能で、現行LTEの実測値(毎秒112.5メガビット)の約10倍の高速通信が実現できる見通しだ。
ソフトバンクモバイルは、LTEアドバンストを強化する「基地局間協調伝送技術」を開発。基地局と基地局の間で電波の切れ目となる場所に利用者が移動しても、接続が切れないようにする技術を確立した。
両社とも既存のLTE網と併存させながら、データ通信量が増大している都市部を皮切りにLTEアドバンストの導入を15年から順次進める方針だ。