韓国検察が創業者の内縁女性を在宅起訴 ミス・ロッテに選ばれ女優で活躍 日本滞在中、出頭要請を拒否

ロッテ裏金疑惑
1970年代に「ミス・ロッテ」に選ばれた後女優として活動した徐美敬氏=1976年9月(聯合=共同)

 【ソウル=藤本欣也】韓国ロッテグループの裏金疑惑などを捜査するソウル中央地検は27日、創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩=シン・ギョクホ)氏(93)と内縁関係にある徐美敬(ソ・ミギョン)氏(57)について、約300億ウォン(約27億円)の贈与税を納めなかった罪で26日に在宅起訴したことを明らかにした。

 徐被告は日本に滞在中とされるが、検察側の出頭要請を拒否。検察は、徐被告が韓国内に保有する総額約3千億ウォンに上るとされる不動産などの資産を差し押さえた。創業家では、武雄氏の長女、辛英子(ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長(73)が背任収財などで逮捕、起訴されている。徐被告は1970年代にミス・ロッテに選ばれ女優としても活躍した。

 武雄氏の次男で日韓のロッテを率いる重光昭夫(同・辛東彬=ドンビン)氏(61)をめぐっては、ソウル中央地裁が28日、同氏の逮捕状請求について審問を行う。