次期潜水艦の共同開発相手、豪が日本選定せずと連絡 「仏優勢」と地元メディア

 
引き渡され出港する潜水艦「じんりゅう」=7日午後、神戸市兵庫区(彦野公太朗撮影)

 オーストラリアの次期潜水艦共同開発を巡り、同国の関係閣僚が25日、日本を選定しなかったと電話で日本側に伝達していたことが分かった。日本政府関係者が26日、明らかにした。

 オーストラリアの複数のメディアは26日、ターンブル首相が同日、共同開発相手を発表すると報じた。フランスの提案が日本やドイツより優位との見方が報じられている。

 豪紙オーストラリアンによると、ターンブル首相は26日に閣議を行い、国家安全保障会議(NSC)の決定を承認するとみられ、潜水艦の建造拠点となる南部アデレードで発表すると伝えた。

 共同開発相手をめぐっては、地元メディアが最近、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう型」ベースの提案が「最も弱い」などと報じ、日本劣勢の見方が相次いでいた。(共同)