グランドスタッフを志したきっかけとは?
酒井さんがグランドハンドリングに興味を持つようになったきっかけは、修学旅行の時に乗った飛行機の真下で働くグランドスタッフを見て「カッコいいな。飛行機の近くで働きたいな」と思い始めたからだという。その後、航空専門学校に進学。在学中にJGSのインターンシップに参加し、現場の作業やスタッフの雰囲気など総合的に見て「ここがいい」と感じたそうだ。卒業前にトーイングカーの運転に必要な「けん引免許」と「大型特殊免許」を取得してからJGSへの入社を果たした。
はたから見ていてもかなりの力仕事だが、「今は体力がついて慣れました」という。とはいえ、常にイレギュラーな条件に振り回されるハードな現場。「到着便が遅れて入って来たときに、出発時間に間に合わせないといけないときは大変です。なるべく定時で出そうと頑張っているので、時間がない中での作業は難しいですね。天候にも左右されます」と語る。
勝手に“男社会”のイメージを持っていたが、「最近は女性スタッフも増えてきて、いまではたくさん後輩がいます」。家族や友人たちは「飛行機のそばで仕事をしているってかっこいいね」と言ってくれるそうだ。
酒井さんにとってこの仕事の魅力は何だろうか。「飛行機の運航は同じ状況がひとつもないことが魅力かなと思います。また、飛行機をしっかりと定時で出したり、お客様に手を振ってお見送りをした時が一番嬉しいです」。
今度、飛行機に乗るときはぜひ窓の下を覗いてほしい。きっと作業を終えたばかりのグランドスタッフたちが充実した表情でみなさんに手を振っているはずだ。「お客様が手を振り返してくれたときは嬉しいです。こちらからけっこう見えているんですよ」
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【非常に珍しい2機同時のプッシュバック】