ドライブモードを切り替えると性格が“豹変”
ドライブモードは手元のダイヤルで4つから選べる。中低速域で走ることの多い街乗りは「エコモード」か「ノーマルモード」で十分。とくにモーターを効率的に使うエコモードは、走行距離を重ねても燃費性能のよさが伝わってきた。
エコモードのまま高速道路に合流する。大丈夫か? クルマの流れが遅い区間はこのままでも十分ついていけるが、全体のスピードが上がるとさすがにキツイ。ベタ踏みしても先行車から離されていく。ノーマルモードに切り替えてもそこまで余裕は感じられなかった。
ただ、最高出力262ps/最大トルク34.2kgf・mを誇る3.5リッターV6エンジンと、167ps/34.2kgf・mのモーターを積んだRXはそんなにぬるいクルマじゃないはず。ダイヤルを「スポーツモードS」に合わせるとメーター照明が赤色に染まり“戦闘態勢”にチェンジ。牙を剥いたRXは、アクセルを少し踏んだだけであっという間に先行車との距離が縮まる。さらに「スポーツモードS+」に切り替えて走行性能を最大限に引き上げると、体がシートの背もたれに吸い付きドーンと急加速。さっきまでのおとなしい姿は一体どこへ…。まるでスポーツカーにでも乗っているようだ。紳士的な風を吹かせていたRXの“豹変ぶり”にいい意味で裏切られた。