個性派タイプも
駅周辺の地域性を生かし、さらにこだわって改修したタイプもある。御堂筋線の新大阪、梅田、淀屋橋、なんばなど6駅のトイレで、インテリアも個性的だ。
たとえば、新大阪駅は大阪の玄関口だけに「自分のお気に入りの場所に帰ってきたようなくつろぎ感」をコンセプトに、造花のグリーンで壁や手洗い場などを飾り、リラックスできるように配慮。このほか、梅田駅「エレガント」▽本町駅「成熟した大人のトイレ」▽なんば駅「ラグジュアリートイレ」-といったコンセプトをそれぞれ設定。インテリアデザインに生かしている。
トイレの調査研究などを手がけるNPO法人「日本トイレ研究所」(東京)の上幸雄理事は「地下鉄の全駅にパウダールームやコーナーを備えている例は、東京でもまだそんなにはない」と指摘。「ようおこし」というトイレのマークについても「大阪ならではのユーモアセンスがあるのでは」と評価する。