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「嘘」つけない正しい心を養う 鈴木日宣 (1/5ページ)

2015.12.8 13:00

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2013年10月29日、千葉県内(野村成次撮影)

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2013年10月29日、千葉県内(野村成次撮影)【拡大】

 【尼さんの徒然説法】

 師走の大空にゆったりと流れる羊雲(ひつじぐも)。その様を眺めていると、まるで大海原の流氷を見ているかのようです。「空を見ているのに海を感じている」という不思議な感覚の中にも小さな幸せを感じていました。雲ばかりでなく、そんなささやかな幸せを感じるひと時こそ、ゆったりと流れているものなのですね。

 積み重なる「悪」

 仏教では人として必ず守るべきことの中に「嘘をついてはならない(不妄語戒)」があります。人に迷惑をかける嘘、偽りを隠すための嘘、人を騙(だま)すための嘘などが「妄語罪」です。たとえば世間を騒がせている杭(くい)打ちデータ偽装問題。「これくらいなら」という安易な嘘からマンションが傾くという大問題となってしまいました。

 またオレオレ詐欺などは妄語罪の最たるもの。嘘をついてお年寄りをだまし大金を奪うのは、仏教上から言えば妄語罪、偸盗(ちゅうとう)罪を同時に犯しているものです。それは堕地獄に相当する重罪です。

 慣れというのは恐ろしいもので、悪いことをしていても重ねるごとに罪悪感が薄らいでいきます。「これくらいなら」という小さな「悪」がエスカレートしてだんだんと大きな「悪」となる。

<日蓮聖人> 田のあぜが堅固であってもアリの穴が一つ開いているだけで…

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