また屋内で飼われている猫と比べ、屋外の猫は寿命が短い。約100匹の捨て猫が生活する袖ケ浦公園でボランティア活動をする女性によると、公園の猫は5、6年の寿命になってしまうという。それでも1代限りの命をまっとうさせる「地域猫」活動に取り組むボランティア団体は、避妊・去勢手術を施すなどの活動に取り組む。現状、行政からの援助はない。餌代を月に5万円以上負担している男性もいる。
飼育数の増加により、猫に関するさまざまなトラブルも今後、全国的に増えていくことが予想される。命を飼うことに伴う責任の重さを見つめ直し、仕事の忙しさを理由に、愛猫への時間をおろそかにしがちな自分への戒めとしたい。(山本浩輔/SANKEI EXPRESS)