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【奥多摩だより】雲の行方(東京都奥多摩町) (1/2ページ)

2015.8.25 10:00

雲の行方=東京都西多摩郡奥多摩町(野村成次撮影)

雲の行方=東京都西多摩郡奥多摩町(野村成次撮影)【拡大】

 風景写真のでき具合は、撮影日の天候で決まってしまうと言ってもいいだろう。曇天で空が真っ白なら、諦めが先に立つ。いっそのこと雨が降っている方がいいときもある。かといって、雲一つない青空が広がっているのは、これまた変化に乏しい。さまざまな形の雲が浮かんでいる日は、それだけでうれしくなってヤル気も出てくる。どんどん形が変わる雲を見ていても飽きてこない。それを撮影していると、いつもかなりの枚数を撮ってしまうのだ。

 ポッカリと浮かんだ雲に乗って、そこからのんびり写真を撮りたくなる。児童文学で石井桃子氏の「ノンちゃん雲に乗る」という名作があった。これは1951(昭和26)年だから、小生と同じ年の誕生だ。69年には「雲にのりたい」という曲を黛ジュンがヒットさせた。雲の上に寝転がって地上を眺めるのは、だれしも夢見ることだろう。しかし、仙人や●(=角の右に力)斗雲(きんとうん)に乗って飛び回る孫悟空にでもならない限りは不可能だ。

奥多摩は谷間の街

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