【本の話をしよう】
全世界累計1億5000万部を突破、バラク・オバマ米大統領の娘が大ファン、世界45カ国語に翻訳…。まさにお化けシリーズだ。2007年の第1作の刊行以降、世界中の子供たちから支持され続けている児童書「グレッグのダメ日記」シリーズ。このたび10作目『グレッグのダメ日記 やっぱり、むいてないよ!』(中井はるの訳)が世界同時刊行され、これを記念して著者のジェフ・キニーさん(44)が来日した。
主人公は自分自身
「1作目を出したときは、出版されることすら驚きでした。まさか10巻まで続き、しかもこんなに世界中で読まれるものになるとは…。(自分の人生がリアリティー番組として放送されたことを知る)映画『トゥルーマン・ショー』の主人公になったような気分ですよ」。素朴な言葉で、刊行からの8年をこう振り返る。
《これを書くことにしたわけは、ただひとつ。ボクがしょうらい、金もちの有名人になったとき、1日中ばかばかしい質問に答えるのが、めんどうだからだ。》-。