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【クレモンティーヌのパリ便り】憩いの場がなくなるのは残念 (2/4ページ)

2015.10.21 07:30

たくさんの観光客が行き交うシャンゼリゼ通りにある老舗カフェ「フーケット」。有名人の利用も多く、店内はいつも満席だ=2012年10月21日、フランス・首都パリ(クレモンティーヌさん提供)

たくさんの観光客が行き交うシャンゼリゼ通りにある老舗カフェ「フーケット」。有名人の利用も多く、店内はいつも満席だ=2012年10月21日、フランス・首都パリ(クレモンティーヌさん提供)【拡大】

  • 【クレモンティーヌのパリ便り】フランス人アーティスト、クレモンティーヌさん(提供写真)

 フランス人にとって、カフェはなくてはならない存在です。フランスには、その地域独自の「地域密着型カフェ」があり、サラリーマンは近所のカフェのカウンターでコーヒーを飲んでから出勤し、帰宅前にも同じカフェに立ち寄り、アペリティフを済ませるなど、フランス人はそれぞれのペースに合わせてごく自然にカフェを利用しています。いや!正確に言うと利用していたのです。

 実は、パリのカフェ事情は最近大きく変わりつつあるのです。とても残念なことに“Les vrais caf?s Parisiens”(パリらしいカフェ)が減り、東京と同じような、おしゃれカフェが増えてきているのです!!

 大切な大衆文化

 パトリック・モディアノ(Patrick Modiano)の小説に登場するようなカフェを見つけることが、難しくなりました。私の住んでいる6区に唯一残っている「地域密着型カフェ」は、ボナパルト通りの「ケベック」という店だけです。そこには昔ながらの地元の常連さんや酔っぱらいが深夜の2時まで集まり、たわいもない話を楽しんでいます。カフェは何時に行っても、誰か知っている人に会える“集会所”のような役割と、いつ行っても食事ができる“食堂”のような役割を果たしてきたのです。

地域密着型のカフェ「ムーランドールオートゥイユ」

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