すっかり秋めいてきた今日この頃。でも、まだまだ夏気分でいたいという方にお勧めしたいのが、やはりわが国のワールドミュージック、沖縄音楽だ。近年の沖縄音楽シーンは、非常に活性化している。民謡や島唄の豊かさはもちろん、ポップスやロック、ジャズなどさまざまなジャンルが入り交じり、ユニークなチャンプルー(混ぜ合わせ)ミュージックが日々生まれている。今回は、伝統に根ざしながらも、新しさを感じさせる2組を紹介する。
民謡+ロック
まずは、「ネーネーズ」。女性4人組のグループで、聞き覚えのあるグループだ、と思った方もいるかもしれない。ワールドミュージック・ブームが起こった1990年に結成され、今年で25周年を迎えたグループだ。といっても、初代から何度もメンバーチェンジがあり、現在は平均年齢23.5歳という若いメンバーとなってから1年ほどたつ。
新作「reborn」は、そういう意味で“心機一転”のアルバムといえるだろう。ファンからリクエストを募り、「黄金の花」や「バイバイ沖縄」の代表曲を新しい声とセンスでセルフカバーしている。