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【東日本豪雨】「何もできない」 ライフライン途絶 (4/4ページ)

2015.9.13 08:00

決壊した鬼怒川(きぬがわ)の堤防付近の集落では、多くの家屋が倒壊した=2015年9月12日、茨城県常総市(鈴木健児撮影)

決壊した鬼怒川(きぬがわ)の堤防付近の集落では、多くの家屋が倒壊した=2015年9月12日、茨城県常総市(鈴木健児撮影)【拡大】

  • 床上浸水した住宅から家具を運び出す地元の高校生=2015年9月12日、茨城県常総市(共同)

 下妻二高野球部主将の沼尻隼帝さん(16)は部員らとボランティアに登録した。沼尻さんは「日ごろお世話になっている地域の方々に恩返ししたい」ときっぱり。

 避難所となっている市内の小学校で被災者支援に携わる高校2年の小林遼さん(16)=常総市大生郷町=も「被災した友人も多い。少しでも力になりたい」と言葉に力を込めた。

 警察や消防などの行方不明者の捜索は12日も続き、関係者は家族や友人の安否を気遣った。鬼怒川(きぬがわ)沿いでは、泥まみれの自宅を片付けする人の姿も。無職の山口順一さん(65)は「家電は全部壊れ、水を吸った畳を運び出せない。どこから手を付ければいいのだろう」と嘆いた。

 1階が浸水していた常総市役所は水が引き、長く続いた孤立状態が解消した。夫らと議員控室で夜を明かしたという小野瀬君恵さん(65)は「やっと帰れるけど、これからが大変」と不安がった。

 市役所に身を寄せた市内で働く日系3世のブラジル人、万成エルビスさん(36)は「5歳の長女、4カ月の次女と避難した。早くおむつやミルクを用意しなければ」と疲れた表情で語った。(SANKEI EXPRESS

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