明大によると、青柳教授は明大に対し、「大学と社会を騒がせて申し訳ありません」と謝罪。明大も「司法試験制度の根幹を揺るがしかねない事態。厳正なる対応を行う」とした。
上川陽子法相は8日午前の閣議後の記者会見で「まことに遺憾だ」とし、原因究明と再発防止のためのワーキングチームを省内に設置する方針を示した。
≪「女性びいき」 情湧く出題者の指導≫
8日に合格発表された今年の司法試験で、教員が問題作成者を兼ねる危うさが、またも露呈した。司法試験の公正さを揺るがす同様の不祥事は8年前にも起きており、再発防止策が取られたはずだった。受験生らからは不満と不信の声が上がった。
「平等」教えているのに
東京・霞が関の法務省前に張り出された合格発表。明大の合格率は14.6%(53人)だった。刑事告発された青柳教授から講義を受けていたという20代男性は「女性をひいきすることで有名だった。特定の女性だけを食事に連れて行くこともたびたびあった」と明かした。さらに「『学内の試験で最高評価を得るには女になるしかない』と半ば本気で言われていた。正直、『やっぱりな』という感じで、過去にも漏洩があったのではないかと疑ってしまう」と語った。