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難民男児の写真 政策揺らす トルコ海岸に遺体漂着 欧州各国で波紋 (1/3ページ)

2015.9.5 00:00

ボドルムの海岸に漂着したシリア難民、アイラン・クルディちゃんの遺体を抱くトルコの警察官=2015年9月2日、トルコ・ムーラ県(AP)

ボドルムの海岸に漂着したシリア難民、アイラン・クルディちゃんの遺体を抱くトルコの警察官=2015年9月2日、トルコ・ムーラ県(AP)【拡大】

  • アイラン・クルディちゃん(左)が生前、兄(右)、父親のアブドラさんと一緒に撮った写真=撮影日不明(ロイター)

 トルコ南西部の海岸にシリア難民の3歳男児の遺体が打ち上げられ、地元メディアが撮影・配信した浜辺にうつぶせに横たわり、警察官に抱きかかえられるこの男児の写真が、欧州を揺るがす難民問題を象徴する写真として大きな反響を巻き起こしている。中東やアフリカから地中海を渡り欧州に到着した難民や移民の数は今年に入って35万人を超え、すでに昨年1年間の1.6倍に急増。一方で密航船の遭難などによる今年の死者数は2600人を超しており、男児も家族で粗末なゴムボートに乗り、トルコからギリシャを目指していた。

 父親「この痛み最後に」

 AFP通信などによると、漂着した男児は、シリア北部のクルド人の町、アインアルアラブ(クルド名コバニ)出身のアイラン・クルディちゃん(3)。2日未明に、トルコのエーゲ海に面したリゾート地、ボドルムから、父親と母親、5歳の兄とともにボートに乗り込み、対岸のEU(欧州連合)加盟国であるギリシャのコス島を目指した。ボートは2隻でシリア難民ら二十数人を乗せていたが、いずれも相次いで沈没。9人は救出されたが、父親を除くアイランちゃんの一家3人を含む12人の遺体がボドルム沿岸に漂着するなどして収容された。

アイランちゃんの父「子供は世界で最も大切な存在だった。毎朝『遊ぼうよ』と私を起こしてね」

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