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【国際政政治経済学入門】増税路線で同一歩調 やっかいなFTと日経 (3/4ページ)

2015.7.29 08:00

英フィナンシャル・タイムズグループの買収発表会見に臨む日本経済新聞社の岡田直敏社長(左)と喜多恒雄会長=2015年7月24日、東京都内のホテル(共同)

英フィナンシャル・タイムズグループの買収発表会見に臨む日本経済新聞社の岡田直敏社長(左)と喜多恒雄会長=2015年7月24日、東京都内のホテル(共同)【拡大】

 日本企業に辛口記事

 FT側は日本発の企業関連のニュースに辛口の記事を連発するだろう。4年前のオリンパスの粉飾決算事件、そして現在の東芝の不正会計事件では、日経の甘い記事とは対照的に、国際金融市場の代弁機関ともいえるFTは遠慮仮借ない。

 日経とFTが日本の針路にかかわる政策で一致する場合も少なくない。消費税増税が典型例だ。

 米欧の国際金融マフィアが牛耳る国際通貨基金(IMF)は2011年ごろから日本の消費税増税をせき立ててきたし、先進7カ国(G7)、先進国に新興国を加えた主要20カ国(G20)はIMFの意向に従う。13年7月下旬にモスクワで開かれたG20財務相会議では、「財政再建よりも成長」を重視ながらも、日本には緊縮策の消費増税を求める声明を発表した。FTはまさしくそうした国際金融コミュニティーを代弁する。

 日本の財務官僚はそうした国際金融の場を活用し、IMFなどに消費税増税を日本政府に勧告するように仕向けてきた。財務官僚の御用メディア同然の日経は消費税増税キャンペーンを展開する始末だ。

日本が成長することよりも 「国際金融市場」

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