グエン・フー・チョン共産党書記長の訪米について、ベトナム枯れ葉剤被害者協会の幹部、クアック・タイン・ビン氏は「2国間関係に新しい一章を開く」と評価しながらも、「(この機会に)米政府や枯れ葉剤を製造した米企業が(被害を)真に認識し責任を取ることを希望する」と述べた。
戦争中、米軍が散布した枯れ葉剤によるとみられる健康被害者は、約300万人に上るとされる。米政府はベトナムでの枯れ葉剤で汚染された土壌の除染に資金を拠出しているが、ベトナム人の健康被害については「枯れ葉剤との因果関係が証明されていない」との立場だ。
ベトナムの被害者は、枯れ葉剤を製造した米企業に対し損害賠償を求める訴えを2004年に米裁判所に起こしたが、退けられた。(共同/SANKEI EXPRESS)