関西空港検疫所では、中東への渡航者には、感染源とされるラクダや、せきやくしゃみをしている人との接触をなるべく避けるようリーフレットで呼び掛けている。
関空は既にMERS用の検査試薬も準備済みで、担当者は「可能な限り水際で感染者を発見するのがわれわれの役割。そのための検査態勢は整っている」と強調した。(共同/SANKEI EXPRESS)
■中東呼吸器症候群(MERS) コロナウイルスによって引き起こされる感染症。2012年に初めて報告され、主に中東地域で患者が確認された。ウイルスは哺乳類や鳥類の呼吸器、消化器に感染し、人間では発熱やせき、呼吸困難、腎不全などを起こす。重症化することもある。ワクチンや治療法はなく、患者は隔離病棟に入院し、回復を待つことになる。(共同)