こうした格差を是正しようというのが一括管理法案の趣旨だが、2強にとっては収入が大幅に減るのは必至。2強が牛耳るRFEFとAFEは法案可決後、16日以降のリーグ戦(1部は残り2試合)と30日のスペイン国王杯決勝をストで中止にすると発表した。これに対してLFPは法的手段に訴え、スペインの裁判所は14日、「ストは組織の秩序を乱す原因となる。正当な理由がない」としてスト中止を命じ、RFEFとAFEも渋々応じた。
「立場は不変」強調
AFEのルイス・ルビアーレス会長(37)は「裁判所は放映権に関するわれわれの主張を認めなかったわけではない。新法を見直す交渉のテーブルが設けられない限り、われわれの立場は不変だ」と話している。
まだまだ波乱含みだが、世界的潮流は一括管理である。イングランド、ドイツ、イタリアの各リーグも今では放映権料は一括管理されている。野球の米大リーグも全国放送分については大リーグ機構が一括管理している。このままスペインリーグの格差が広がれば、「2強栄えてリーグ枯る」となり、目玉はクラシコ(レアル対バルセロナの伝統の一戦)だけになりかねない。(SANKEI EXPRESS)