テレビ放映権料は、スポンサー収入と並び、名門クラブにとって大きな収入の柱。全スポーツを通じて世界一リッチなクラブとして知られるレアルは、昨季、5億4950万ユーロ(約750億円)の総収入があり、このうち放映権収入は2億400万ユーロ(約278億円)で37%を占めた。バルセロナも昨季は総収入4億8460万ユーロ(約661億円)のうち放映権収入が1億8200万ユーロ(約248億円)と38%も占めた。ちなみに日本のJリーグが一括管理している放映権料は年間約50億円にすぎず、スペイン2強の規模の大きさがうかがえる。
裁判所が中止命令
スペインリーグで昨季3位の総収入があったアトレティコ・マドリードが1億6990万ユーロ(うちテレビ放映権料は9600万ユーロ=約131億円)。スペイン内でも2強の突出ぶりが顕著だ。当然、財力は戦力に反映され、スペイン1部リーグの優勝チームは過去10年、アトレティコが優勝した昨季を除き2強が独占(バルセロナ6回、レアル3回)している。