世界屈指の金満プロスポーツチームとしても名高いFCバルセロナとレアル・マドリードの2強による優勝争いが佳境を迎えているサッカーのスペインリーグ(リーガエスパニョーラ)が、テレビの放映権問題で揺れている。「格差是正」のため、放映権料のリーグ一括管理をスペイン政府とプロサッカーリーグ機構(LFP)が提起し、立法化。これに2強が主導するスペインサッカー連盟(RFEF)とスペインサッカー選手会(AFE)側が猛反発、一時はストライキを敢行して今季(2014~15年シーズン)を打ち切る構えを見せたのだ。結局、ストは回避されたが問題解決には至っておらず、推移が注目される。
放映権料分配に反発
スペイン議会は4月30日、現在は原則としてクラブごとに個別に契約交渉していたテレビ放映権料をリーグで一括管理し、1部リーグの各クラブに90%、2部の各クラブには10%を配分するとした法案を可決した。チームごとの分配率などの細部は決まっていないが、一括管理の方針は決まり、レアルとバルセロナが反発した。