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法王の食卓 元料理人兼衛兵が紹介 バチカン市国 (1/4ページ)

2015.4.1 17:05

著書「ボナペティ~スイス・ガード」を手にする、バチカン市国の衛兵を務めていたころのダビッド・ガイザーさん=2014年11月10日、バチカン(AP)

著書「ボナペティ~スイス・ガード」を手にする、バチカン市国の衛兵を務めていたころのダビッド・ガイザーさん=2014年11月10日、バチカン(AP)【拡大】

  • ローマ法王庁内の厨房に立つダビッド・ガイザーさん=2014年11月10日、バチカン(AP)
  • 水曜恒例の一般謁見でスピーチする法王フランシスコ。その脇にはスイス人衛兵が立つ=2015年1月28日、バチカン(AP)
  • バチカン市国

 【Viva!ヨーロッパ】

 バチカン市国の衛兵とローマ法王フランシスコ(78)の「料理番」を2年間務め、先月(3月)、母国のスイスに帰任した男性が出版した法王の食卓に関するレシピ本が話題になっている。ヨハネ・パウロ2世(1920~2005年)とベネディクト16世(87)の前任2人の法王の好物として受け継がれた料理も含めて、70の料理(9編構成)の作り方が丁寧に説明されており、法王たちの人間の顔に迫る史料としても貴重といえ、人気を呼んでいる。

 出身国の一品が好物

 このレシピ本は、スイス・チューリヒ出身のダビッド・ガイザーさん(24)が昨年10月に出版した「ボナペティ~スイス・ガード(どうぞ召し上がれ~スイス衛兵より)」。タイトルはバチカンの公用語であるイタリア語で付けられているが、本文はガイザーさんの母語であるドイツ語で書かれている。

 ちなみにガイザーさんは、元々スイスでは名の知れたシェフで、これまでにもスイスで2冊のレシピ本を上梓したことがあるプロの料理人だ。スイスではよく、英国のカリスマ・タレントシェフ、ジェイミー・オリバーさん(39)と比較され、“チューリヒのオリバー”とも称されている。

スイス人派遣の伝統

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