英メディアで有力視された元ミュージシャンは、2013年にシリアに渡航しイスラム過激派に参加したとされ、現在の所在は不明。渡航前に住んでいたロンドン北西部の住宅地は、有名人も多く住むエリアで、雑貨店店員は「子供のころから知っている。過激派に参加したと聞いて驚いた」と話した。
「ジョン」は、イスラム国の主張を伝える役割をしているだけで、殺害役は別との説もある。昨年夏以降の米国人らの映像では「ジョン」が実際に殺害する場面の映像がないからだ。
米英の人質から後藤さんに至る一連の事件で映像の声が「ジョン」であるのは声紋分析などからほぼ確定的である一方、覆面男は複数の戦闘員が演じているとの分析も浮上している。
デービッド・キャメロン英首相(48)は、テロ組織参加のためにシリアに渡航しただけでも「法の裁きを受けさせる」と明言するが、「ジョン」の正体は依然、はっきりと見えていない。(共同/SANKEI EXPRESS)