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趙紫陽氏死去10年 名誉回復の道遠く 中国メディア黙殺 当局なお影響警戒 (1/3ページ)

2015.1.20 06:05

死去から10年を迎えた中国共産党の趙紫陽・元総書記の自宅を訪れ、遺影に向かい頭を下げる人たち=2015年1月17日、中国・首都北京市(ロイター)

死去から10年を迎えた中国共産党の趙紫陽・元総書記の自宅を訪れ、遺影に向かい頭を下げる人たち=2015年1月17日、中国・首都北京市(ロイター)【拡大】

  • 中国・首都北京市周辺地域

 1989年の天安門事件で解任された中国共産党の趙紫陽・元総書記(1919~2005年)が死去してから17日で10年を迎えた。中国の現代史に大きな足跡を残した元最高指導者であるにもかかわらず、中国メディアは趙氏のことをほとんど黙殺している。遺族や支持者らが名誉回復を求め続けているが、回復に向けた中国当局の動きは全くない。当局はいまだに趙氏の扱いに神経をとがらせている。

 自宅周辺に私服警察官

 北京市中心部の富強胡同6号にある四合院は趙氏の自宅。17日早朝から多くの関係者が訪れ、毛沢東の元秘書の李鋭氏や、杜導正・元新聞出版署長など、趙氏と親交があった改革派の共産党古参幹部の姿もみられた。趙氏の側近だったといわれる田紀雲元副首相は花を贈った。

 趙氏の自宅周辺の交差点などにはパトカーが待機し、大勢の私服警察官が目を光らせ、訪問客の身分証明書をチェックするなどした。警察に自宅に入るのを阻まれ、花を玄関前に置いて立ち去る人もいた。

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