≪伝統に培われた技を新しい発想に生かすと「ものづくり」の可能性が広がる≫
岩木山を背景に広がる美しいリンゴ畑。1877年に栽培が始まり、日本一の生産量を誇る弘前りんご。厳しくも豊かな自然環境のもとで栽培されたその果実は、青果として出荷されるだけではなく、最近では「リンゴ丸ごと商品化-リンゴゼロエミッション-」という6次産業化にむけて、地域ぐるみの取り組みが始まっています。
今回は、逆境を転機に変え「すべての物語は美味(おい)しいリンゴから」をキャッチフレーズに、チャレンジを続ける、田村昌司(しょうじ)さんを弘前市に訪ねました。
最近では大きさや甘み、色合いなどさまざまな種類が市場をにぎわしているリンゴ。全国の生産ランキング1位は青森県で、2位の長野県とダブルスコア以上の差を付け50%以上のシェアを誇ります。中でも弘前市は市町村レベルでトップを独走中です。