【メディアと社会】
テレビや新聞の年末年始特別編成も終わり、平常に戻りつつある。「全員参加」をうたったNHKの紅白歌合戦も視聴率が40%を超え、同じ時間帯の民放番組では、日本テレビ系の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP」が、その半分だが一番多くの人に見られたという。一方で、除夜の鐘をはさんでメールの送信が増加したとか…。
つまり、今年も日本人のメディアとの接触や情報環境は例年と変わりなく過ぎたようだ。筆者のように大学に勤めていると、学生たちとの日常会話は、就職活動を前にし、心揺れ動く彼、彼女たちがどのようなメディアと接触し、どのような情報に影響を受けているかということになる場合が多い。今回は、昨年12月の衆院選でも政権政党が公約などに掲げた「女性の活躍」について、女子学生たちがどのように受け止めているのかを、テレビドラマと関連させて考えてみたい。