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テロ新時代 全世界に潜在的脅威拡散 イスラム国合流の若者 後を絶たず (1/5ページ)

2015.1.4 10:00

米ミネソタ州ミネアポリス市内のモスク(イスラム教礼拝所)で祈るソマリア系住民。一帯ではソマリア系住民が中東地域に赴くことへの懸念が強まっている=2014年12月12日(黒沢潤撮影)

米ミネソタ州ミネアポリス市内のモスク(イスラム教礼拝所)で祈るソマリア系住民。一帯ではソマリア系住民が中東地域に赴くことへの懸念が強まっている=2014年12月12日(黒沢潤撮影)【拡大】

 2001年の米中枢同時テロから13年余を経て、世界は「テロの新時代」を迎えた。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がシリアとイラク北部一帯に「国家」の樹立を宣言。その主張に共鳴しイスラム国に合流する欧米諸国などの若者が後を絶たず、テロの潜在的脅威が全世界に拡散している。米国では、ソマリア系が住む中西部ミネソタ州ミネアポリスのシダー・リバーサイド地区(通称リトル・モガディシオ)がテロ戦闘員の一大供給源と見なされ、治安当局の厳重監視下に置かれている。

 失業で怒りくすぶる

 「近くで強盗があったという理由で警察に突然呼び止められ、後ろから膝下を蹴られた。『お前はイスラム国に合流するんだろう』と何度も怒鳴られた」

 ソマリア系の高校生、オマル・モハメド君(18)が憤慨しながら語った。ソマリア系の若者は頻繁に警官の職務質問を受け、地区には緊張した空気が漂う。

 ソマリア内戦が激化した1990年代以降、ミネアポリス一帯には約10万人のソマリア系難民が流入し、全米最大の拠点を作り上げた。ここから最近、15人前後が中東に渡ったという。

警察によるソマリア系を狙った職務質問

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