米世論でもテロに屈したSPEの判断は間違えているとの批判が高まり、SPEは23日に当初予定通り公開すると発表した。
今回の事件で、北朝鮮のサイバー能力がかなり高度であることがわかった。中国やロシア、あるいはイランが日本に対するサイバー攻撃を行ってきたと仮定する。その場合、日本も反撃し、相手のコンピューター・システムをクラッシュさせればよい。日本の自衛隊もサイバー戦についてはかなり高い基礎能力を持っている。実践で鍛えれば、その能力は急速に向上する。この点で、サイバー戦の訓練を積んだ友好国との関係を強化することが効果的だ。
イスラエルは小国であるが、高度のサイバー能力を持っており、かつ実戦で活用している。安倍政権になって日本とイスラエルの関係は飛躍的に改善した。イスラエルとのサイバー技術面での協力を政治主導で強化すべきだと思う。
小規模ゆえの難しさ
さて、北朝鮮のサイバー攻撃に対する反撃は、実に難しい。北朝鮮社会はコンピューター化されていない。鉄道、発電所、水道などの基礎インフラの制御も、人力と機械で行われている。コンピューターが使われていないのだから、反撃は物理的に不可能だ。