2014.12.24 11:55
芸術の都パリ、なんていうくらいだから、フランスというとアーティスティックなイメージを持つ人は多いだろう。実際、前衛的な芸術がたくさん生まれている国だし、音楽においても同様。最近だとダフト・パンクを筆頭にフレンチ・エレクトロは音楽ファンに一目置かれているし、アフリカや中東などのワールドミュージックが世界に羽ばたくきっかけも、大抵はフランス発だ。そんなフランスの血が入ったアーティスト、いわゆる日仏ハーフのミュージシャン2人が、偶然にも話題作を立て続けに発表した。いずれも個性的でユニークな作品だ。
日本の民謡とミックス
マイア・バルーは、1960年代の名作映画「男と女」に出演して人気を呼び、オルタナティブなレーベル「サラヴァ」を主宰する才人ピエール・バルーの娘。日本で生まれ、フランスで育ったバイリンガルであることを生かし、彼女は両国を行き来しながら活動している。独学でサックスやフルートを学び、ちんどんバンドに参加していたという経歴も面白いが、実際にソロで制作している作品も相当振り切っている。