ノーベル賞の授賞式が10日、スウェーデンの首都ストックホルムで行われ、名城大の赤崎勇終身教授(85)、名古屋大の天野浩教授(54)、米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授(60)の3氏に物理学賞を授与。明るく効率的な光源の開発を可能にした青色発光ダイオード(LED)の発明が評価された。
一方、ノルウェーの首都オスロでは、パキスタンで女子教育の権利を求め、イスラム過激派に銃撃されたマララ・ユスフザイさん(17)が史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受賞した。受賞演説では、学校に行けない子供がいる状況について「空っぽの教室を私たちでもう終わりにしましょう」と語り掛け、世界に実現を促した。賞金で故郷に学校をつくる計画も明らかにした。
インドで労働を強いられる子供を救出してきた人権活動家、カイラシュ・サトヤルティさん(60)と共同受賞した。オスロ市庁舎で開いた授賞式でノルウェー・ノーベル賞委員会のトールビョルン・ヤーグラン委員長はマララさんについて「彼女の勇気は筆舌に尽くし難い」とたたえ、サトヤルティさんの活動を「約8万人以上の子供を解放した」と称賛した。