スペースシャトルの退役後、米国や日本を含む国際宇宙ステーション計画の参加国は、飛行士の輸送をロシアのソユーズ宇宙船に依存する状況になっている。NASAは17年に米国の民間宇宙船でステーションへの有人飛行を始める計画だが、その前提となっているのが12年から始めた民間企業による物資輸送が順調に進むことだった。
NASAの管理に疑問も
オービタル社は有人宇宙船を開発しないため、有人計画への影響は少ないとみられるが、NASAは今後の物資輸送計画の一部見直しが必要になるとの考えを示した。宇宙大国だった米国の威信は失墜し、NASAの安全管理体制に根本的な疑問が示される可能性もある。
シグナスのステーションへの打ち上げは4回目。これまでの3回は全て成功していた。発射場周辺はロケットや補給機の破片が散乱しているとみられ、NASAは安全確保と事故調査のため現場を封鎖した。