ドイツの対外インテリジェンス機関BND(ドイツ連邦情報局)が興味深い情報を流している。
<ウクライナ東部で7月、マレーシア機が撃墜された事件で、ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は19日、ウクライナの親ロシア派がブク地対空ミサイル(SA11)で同機を撃墜したと、ドイツ連邦情報局が結論付けたと報じた。
事件をめぐっては、親ロシア派による撃墜とするウクライナや欧米諸国と、ウクライナ軍による撃墜の可能性を示すロシアが対立している。
ドイツ連邦情報局のシンドラー長官は8日、同国連邦議会の委員会で、衛星写真などの分析結果を報告。親ロシア派がウクライナ軍の基地からブクを奪い、7月17日に発射、ミサイルが298人を乗せたマレーシア機のすぐそばで爆発したとしている>(10月20日の「産経ニュース」)
沈黙守るプーチン氏
この記事に記されているように「ウクライナ軍による撃墜の可能性を示す」ロシアの軍関係者や記者はいるが、プーチン大統領はマレーシア航空機がウクライナ軍によって撃墜されたことを示唆する発言を一度も行っていない。プーチン氏は、撃墜がウクライナの領空で起きた以上、その責任は第一義的に領空に対する主権が及ぶ国家が負うという国際法の原則を述べているに過ぎない。