1日から順次、外食や航空運賃などの値上げが始まる。消費税の増税に物価上昇が重なり、乳製品やコーヒー製品など価格が上昇する商品が増える。1ドル=110円に迫る円安の進行で当面は商品の値上げが続くとみられ、家計の負担は一段と重くなりそうだ。
原料の牛乳価格が上昇したことに対応し、スターバックスコーヒージャパンは1日、「ラテ」など12の飲料をそれぞれ10円程度値上げする。「餃子の王将」を展開する王将フードサービスも人件費に加え、豚肉や鶏肉の価格が上がっているため、ギョーザやチャーハンなど大半のメニューを5~86円引き上げる。
さらに、国内航空3位のスカイマークは経営の悪化に伴い、26日から大部分の路線で運賃を上げる。大人普通運賃の最大の引き上げ率は神戸-札幌(新千歳)の約69%となる。
三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、自動車保険料を平均1.9%引き上げる。東京海上日動火災保険は平均0.9%の引き上げ。消費税増税などで修理費が増える分を料金に転嫁する。